国分寺の日々3~僕はどうして大人になるんだろう~
どうも。「茶道界のスピードスター」ことサラリーマンAです。
今でも日曜日の夜になると、「過去への戻り方」をGoogleで検索してしまいます。
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「少年期」という名曲をご存知だろうか。
おそらく7割くらいの人は、井上陽水さんの「少年時代」が頭に浮かんだと思うが、違う、そうじゃない。
(ちなみに、「違う、そうじゃない」は鈴木雅之さんの曲であり、こちらも名曲)
一回り上の世代のネタで話がそれたが、「少年期」は武田鉄矢さんが歌うスーパー名曲であり、『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』の主題歌に使われた曲である。
<少年期>
就活を控えた大学4年生の頃(一年留年してるので)、よくこの曲を聞いていた。
ああ、僕はどうして大人になるんだろう。
ああ、僕はいつ頃大人になるんだろう。
大学時代の俺は、生まれてからずっと子供で、当たり前だけど、大人になったことなんてなかった。
一方でそろそろ子供でいられる時間が残りわずからしいことも分かっていた。
そして、どうやら大人というものは、なかなかしんどいことが多く、今のようにお気楽ではいられないらしい。
そう考えると、やはりずっと子供のままでいたい気がして、北口の養老乃瀧で安酒を飲んでほろ酔い気分で家に帰る途中、殿ヶ谷戸庭園の横の坂道を歩きながら、サビのフレーズを口ずさんだりしていた。
ああ、僕はどうして大人になるんだろう。
ああ、僕はいつ頃大人になるんだろう。
あれから十数年。
就職し、家庭も持ち、すっかりおっさんになった。
おっさんになったことは間違いない。
でも、俺はちゃんと大人になったのだろうか。
ちゃんとした大人、ではないにせよ、ちゃんと大人にはなったのかも。
なってしまったのかも。
禁断の書『星の王子さま』によれば
“どんなおとなだって、最初はこどもだった(それを覚えているおとなは、ほとんどいないけれど)。”
ということだ。
でも、俺は自分が子供だったことを明確に覚えているし、いつかまたあの場所に戻れるような気さえしている。
そんなことはあるわけないんだけどね。
昔ばかりを懐かしんでもしょうがないと思いつつ、この懐かしさと切なさが、苦しくもちょっと暖かい、日曜の夜なのです。
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