懐メロ『Wind Climbing~風にあそばれて』(『魔方陣グルグル』edテーマ)
どうも。「最後のアムラー」ことサラリーマンAです。
昔を思い出すのが好きなので、昔を思い出させてくれる懐メロは好きです。
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暇があると、YouTubeで昔観ていたアニメのOPやEDを検索して聴くことがある。
いいおっさんが夜な夜なYouTubeで古いアニソンを引っ張り出してきて聴いている姿はあまり美しいとは言えないが、やめられない。
俺にとって古いアニソンは、楽しかった子供時代の気持ちと明確にリンクしている記憶装置みたいなものだからだ。
匂いがしばしば、思いがけなかった昔の記憶を呼び覚ましてくれるように、音も過去の記憶と強くつながっている。
映画『タイムマシン』にこんな名言がある。
人は誰でもタイムマシンを持っている。
過去へは記憶が、未来へは希望が 連れて行ってくれる。
「懐メロ」を聴くという行為は、記憶というタイムマシンに乗って当時の自分にタイムスリップするためのガソリンみたいなものなのだ。俺にとっては。
そう考えると、葉っぱなんかより、ずっとトべるよ、懐メロは。
(大麻吸ったことないけどな!)
ちなみに、「懐メロ」は狭義の意味では1930年代~1950年代の大衆歌謡を指すらしいけど、ここでは単純に俺が懐かしいと感じる昔の歌(主にアニソン)のことだ。
そういうわけで、今後時々、懐メロとその思い出についても書いていこうと思う。
栄えある「懐メロ」日記第一弾はこちら。
『Wind Climbing~風にあそばれて』
1994年に『魔法陣グルグル』のED曲として使用された奥井亜紀さんの名曲。
小学校高学年の時に魔法陣グルグルが始まったんだよな、確か。
ジャンプ黄金時代だった当時、マンガ雑誌は専らジャンプで、グルグルの連載されてたガンガンは小学生ながらにだいぶ下に見てたね。
せいぜいマガジン、サンデーまで。ギリギリ、チャンピオンまで手を広げたとしてもガンガンは無いよ。あれは子供の読み物。
って、子供ど真ん中だった小学生の俺は思ってた。
そんな中、ガンガンから彗星のように現れたグルグルは衝撃的だった。
くっ、こんな子供だましのギャグ漫画がこんな面白いなんて。
って、オモクソ対年齢ストライクの子供だった俺は思って、ノートに「トカゲのしっぽ」の魔法陣とか書いてた。
今改めて聞くと、歌詞がぶっ刺さりすぎて泣ける。
確かTVでは使われていなかったと思うんだけど、この出だしが深い。
「誕生日を迎える度に 何を祝うのかが ずっと ナゾだった
見えなくなってしまったものは 二度とかえらないと知ったとき
年を経ることに後悔と 一日が過ぎていく恐怖を感じた 」
これは、小学生わからないわな。この部分使わないわな。
でも、今は痛いほどよくわかる。
30歳を過ぎて、日々の仕事に忙殺されて、目の前のことだけしか見ようとしないようになって。
あの頃の俺には見えていたはずだけど、いつのまにか見えなくなってしまったものがたくさんある。
そして、それらはもう二度と戻っては来ない。
悲しいね。
そして、生きていく限り、遠くに過ぎ去って見えなくなっていくものがどんどん増えていくと思うと、怖くもある。
それでも、なんとか生きていかなきゃいけない。
いや、別に死んでもいいのかもしれないけど、俺は生きていきたい。
そんな気持ちに応えてくれるかのような、結びの歌詞。
「どうにもならない 今日はせめて 笑い話にかえられますように
君と生きてく明日だから 這いあがるくらいで ちょうどいい」
奥井さん、ありがとう。魔法陣グルグル、ありがとう。
これからも、不細工な毎日をせめて笑い話にできるように、しぶとく生きていこうと思います。
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