懐メロ『いつもそこに君がいた』(『YAWARA!』EDテーマ)
どうも。「卵と油のハーフ」ことサラリーマンAです。
浦沢直樹さんには、もう一度スポ根ものを描いてほしいです。
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浦沢直樹作品といえば?
この問いに対しては、世代で結構答えが分かれるのではないかと思う。
比較的若い方々にとっては『MONSTER』や『20世紀少年』のような、サスペンスものというかミステリーものというか、そういった作風の作品が思い浮かぶかもしれない。
浦沢直樹は天才だから、もちろんこれらも素晴らしい。
俺も大好き。
でも、俺ら世代(正確にはもうちょっと上の世代か?)にとっては、浦沢直樹はやっぱり『YAWARA!』であり、『HAPPY!』なんだよね。
サスペンスものではなく、スポ根もの。
それも、女の子が主人公の、スポ根シンデレラもの。
特に『YAWARA!』は本当に最高なので、まだ未読の方は17年が終わる前に全巻読んでほしい。
大丈夫、面白すぎて一瞬で読めるから。
俺、うらやましいもの。今から、初めて『YAWARA!』を読む感動を味わえる人が。
名シーンの宝庫で、たぶん裏面の成分表を見ると名シーンの含有量が『タイタニック』100個分くらいあると思うんだけど、俺が特に好きなのは「正直杯学生選手権」の後で花園君と富士子さん結ばれるシーン。
ネタバレになるので詳細は控えるけど、まぁ、見目麗しくない男と女の恋愛成就をあんなに感動的に描ける人いないよ。
俺なんか未だになんかやらかすと「自分はあまりにもふがいなく…」って言ってるくらい花園君ラバーだから。
今日の懐メロ紹介は、そんな超名作『YAWARA!』のアニメのEDテーマ曲『いつもそこに君がいた』だ。
これ、いいよね。
YAWARA!のアニメっていうと、オープニングの『雨にキッスの花束を』が記憶に残ってる人が多いかもしれない。
こっちも、もちろん良い。
最後のCHU!CHU!とかね。
YAWARA!のアニメって、結構当時のファションの流行とかも抑えてて80年代後半~90年代のオシャレな空気を感じられるよね。
でも、俺はやっぱり『いつもそこに君がいた』が好き。
まず、タイトルがいい。すでにここでグッとくる。
中学の頃のまっすぐで甘酸っぱい片思いとかを思い出す。
冒頭の“終わりの鐘が鳴って君が席を立つ”っていう歌詞の言葉のチョイスもいいよね。
授業の終わりの表現がいかにも90年代。
歌詞はシンプルだけど、“ページをめくるといつもそこに君がいた”というキーフレーズと、歌手の声の良さが相まって、なんとも懐かしい気持ちになる。
もうあんなにまっすぐな気持ちを抱くことはこの先きっとない。
でも、あの時の気持ちを時々こうやって思い出すのもなかなかオツな楽しみ方ではあるのかもしれないね。
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