WBC世界バンタム級タイトルマッチの結果に思うこと
どうも。「梅ジャムを継ぐ男」ことサラリーマンAです。
勝ち負けよりも大事なことがある、と思う私は甘ちゃんなのでしょうか。
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3月1日、“神の左”こと山中選手と因縁の相手ルイス・ネリによって、WBC世界バンタム級タイトルマッチが行われた。
結果は、ニュースの通り。
前日計量でありえないほど大幅に体重をオーバーしていたネリ。
限界まで追い込んだ減量をせず、十分なエネルギーを蓄えた上の階級の身体から繰り出されるネリのパンチで、山中選手は倒されてしまった。
前回のドーピングに続く悪質な反則行為。
今回、ほぼすべてのメディアで山中選手が「負けた」と報道されているが、俺は負けたなんて言葉を使ってほしくない。
負けてないでしょ。
だってネリはルールを破ってるんだから。
ルールってのは約束だ。
それは、競技そのものの存在や、それを取り巻く関係者やファンとの約束であり、何よりも限界まで追い込んで来た己を比べあう尊敬すべき対戦相手に対する約束だ。
約束があって、それを守ったうえで全力で戦う姿に、人はあこがれるし感動する。
約束のない戦争に感動はない。
一部の著名人に「プロは結果がすべて」「後でごちゃごちゃ言うなら最初から戦わなければいい」という声がある。
けれども、多くの人がかかわる興行で、山中選手が試合を拒否できなかった理由がたくさんあるであろうことは想像ができる。
試合を拒否するってことは、その人たちとの約束を破ることになる。
(逆に、WBCやジムは、選手を守るために、もっとルールを守らせる仕組みを整備してほしいと切に思う。)
山中選手は約束を守る人なんだろう。
今回の山中選手の言動を見て、そう思った。
誇り高い偉大なチャンピオン。
解説で村田選手が「どっちが勝ったかではなくて、どっちがリスペクトされているかですよ」ということを言っていたそうだ。
本当にその通りだと思う。
俺は山中選手を非常に尊敬するし、ネリを軽蔑する。
「勝利がすべて」、「結果がすべて」というやつもいるけれど、それは約束を守ったうえでの話。
一番根っこの部分、約束を違えて恥じ入らないようでは、相手を倒したところでロマンに欠ける。
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