サラリーマンAのブログ

子供の頃から人とは違う何かになりたかったけど、どこにでもいるサラリーマンになってしまった30代男のブログ。平凡な毎日に小さな葛藤はあるけれど、飯は旨いし、今日も生きていく。

迷店で名店「イタリア軒」の手打ちチャーシューメン

どうも。「不殺(ころさず)の誓いを立てた町役場の職員」ことサラリーマンAです。

 

本流から外れたところに、意外な美味があったりします。

 

◆◆◆◆

 

少しゆっくりと昼休みをとれそうだったので、散歩がてら離れたところにあるラーメン屋へ行ってきた。

 

それがこちら、「イタリア軒」だ。

 

<イタリア軒>

https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22000770/

 

静岡駅の南口を出てしばらく南下していくと、細い道の脇にひっそりとこの店が立っている。

 

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パッと見、「閉まってる?」と思ってしまうような古めかしく、精気の抜けた外観。

 

なんせ、「AJIの亜奈場 イタリア軒」である。

 

初見では「???」とはてなマークが3つくらい頭に浮かぶこと請け合い。

 

まず「AJIの亜奈場」が、スッとは入ってこない。

 

すこしすると、「ああ、味の穴場、ね」とわかるのだが、それならば初めから味の穴場と書けばよい。

 

看板でのPRを難解にする意味が分からない。

 

次に、イタリア軒という名前。

 

イタリア料理屋かな、と思わせつつ、ゴリゴリのラーメン屋である。

 

ちなみに、イタリアにちなんだメニューは一切ない。

 

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入り口の様子はこちら。

 

ディスプレイには、なんか漬物みたいなのが並んでるし、「麺料理」である。

 

別にパスタとかそばとかうどんがあるわけでなく、ラーメンしかないんだから、「ラーメン屋」って書けよ、と思う。

 

迷走している感が尋常でなく、事前情報がまったくない一見さんであれば、まず入店を考えなおし、少し手前にある「すき家」にそそくさと逃げ込むところであろう。

 

しかし、私は同僚から「イタリア軒は結構うまい」という話を聞いて訪問して以来、何度か来ているのでそんなことはせず、入店。

 

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いろんなメニューがあるが、前述のとおり「イタリア」に関するものは一切ない。

 

メニューもなかなか迷走しており、「ダントツさっぱり味」とプッシュしているメニュー(残念ながら名前は読み取れない)が終了していたり、「デリK」というなじみのない(ゆえになんの参考にもならない)マークがついていたり、「ポクポク・

コリコリ感」というまったくなじみのない(ゆえにイメージと結びつかない)表現が使われていたり、グチャグチャである。

 

あまつさえ、「ラーメン系デザート」という謎のカテゴリーに「こんサラ」という大根サラダとミニスープというデザートでもなんでもないものが配置されていたりする。

 

あー!!!イタリア要素あった!!

 

俺も書いてて初めて気づいたけど、この「こんサラ」って「だいこんのイタリア風」って書いてある。

 

イタリア軒の由来、ここ!?ここにちなんでるの??

 

だとすると、ちなむ部分が端っこすぎない??

 

まぁ、そんなこんなで見ていて飽きない。

 

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しかし、このイタリア軒、ただただ珍妙なだけではなく、味の方はなかなか実力派である。

 

いつ開催されたものかまったくわからず、その色あせ具合から過去の栄光にすがっている感じは否めないが「全国ラーメン甲子園」で静岡BEST1に輝いているのだ。

 

ちなみにこの全国ラーメン甲子園、タクシー運転手さんの投票によるものらしく、そのアンパイアの人選はどうなの?と思わざるを得ない部分はある。

 

とにもかくにも、味は美味しい。

 

注文は、過去から一貫してこれしか食べていない「手打ちチャーシューメン」だ。

 

お値段、なんと1,300円。たけぇ。

 

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そのご尊顔がこちら。

 

手打ちの麺がまったく見えないほどに、大きいチャーシューが一面に敷き詰められている。

 

そして、サイドにはしなちく、ねぎ、きくらげ。

 

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チャーシューは、よく「似非二郎系」にあるような、ただただ厚いだけの豚肉を焼いただけのもののようにも見えるが、そんなことはない。

 

しっかりと煮込まれており、厚いのにとろけるように柔らかく、味もしみている。

 

このチャーシューがうまい。

 

これを食いにイタリア軒に来ているといっても過言ではない。

 

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スープはまっすぐな醤油味。

 

奇をてらいまくった外観・内観とは打って変わって、めちゃくちゃに素直。

その素直さが逆に不気味なほどである。

 

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麺は手打ちだけあって若干不揃いではあるものの、モチモチしていてうまい。

 

麺、スープ、そして何よりチャーシューは美味しく、ラーメンとしての完成度はなかなか。

 

しかも、現在の多数あるラーメンのどの流派にも属さない自由奔放さも併せ持っている。

 

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チャーシューはとにかくボリュームがあり、普通に食べ進んでいくと終盤に、鮭の切り身ほどの大きさのある「ボスチャーシュー」が残ることになる。

 

お腹いっぱいでこいつと格闘するのはなかなか骨なので、最初にこいつをやっつけたほうがよいかもしれない。

 

でも、うまい。

 

外観・内観は迷走を極めており、初見殺しも甚だしいが、ラーメンは美味しい。

 

味の穴場とはよく言ったものである。(店はAJIの亜奈場っていってるけど)

 

イタリア軒の近くに来たら、勇気を出して是非。

 

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