ふらっと立ち寄った鶏白湯ラーメンと餃子とご飯
どうも。「天ぷらの“ぷら”を研究する言語学者」ことサラリーマンAです。
下調べなしで初見の店に入るのを恐れないタイプです。
◆◆◆◆
あまりなじみのない道を通っているときに、猛烈にお腹がすいた。
どこか適当なところで昼飯を食いたかったが、チェーン店の気分ではなかった。
そんなとき、ロードサイドに発見した「鶏白湯ラーメン」の看板。
まったく聞いたことのない店だったが、腹もすいていたし、本日の昼飯はここに決めた。
入店してみると、広い店内に客は疎ら。
一瞬不安がよぎったが、入ってしまったものはしょうがない。
席についてメニューを見る。
看板では鶏白湯を押していたのに、汁なし担々麵やら濃厚つけめんやらいろんなメニューがある。
これはやばいパターンだ。
とりあえず初志貫徹で鶏白湯ラーメンを注文。あと、保険で餃子。
注文を終えた後、マンガが並んだ本棚があったので物色すると…
これで 入店時とメニュー見たときの不安が幾分やわらいだ。
クッキングパパと美味しんぼが置いてある店は、大外れにはならない。
(あとは酒の細道)
めちゃくちゃこだわりの料理じゃなくとも、気軽に食べれてなかなか美味しいものは期待できる。
海原雄山がいつものようにツンデレを発揮しているのを見ているうちに、ラーメン到着。
おっ、思ったより良さそうじゃん。
「ライスはお替り自由です」
と案内を受けたので、さっそくライスも取りに行く。
字、へたくそか!!
まぁ、店員さんが海外の方のようだったので仕方なし。
食べ放題ってのはいいね。
そうなると、保険で頼んでいたこの餃子ががぜん活きてくる。
注文しておいてよかった。
小ぶりながら良い焼き色がついていて食欲をそそる。
らーめんのほうも、麺は中太のちぢれ麺でスープによく絡んでうまい。
そのスープも鶏白湯らしく、コクはあるものの、くどくはなくスッと入ってくる。
チャーシューも、この鶏チャーシューと
豚チャーシューの2種類が入っていて、意外と本格派だった。
美味しんぼで体得した、ラーメン店での究極奥義「乱汁乱麺乱飯乱汁」をかまし、食べ放題でありあまる白飯を背景に、さらに「乱餃子乱飯」でダメ押し。
満腹中枢をぶっ壊して、店を後にした。
満足。
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ピザトーストで優雅な朝食
どうも。「生涯イチさなぎ」ことサラリーマンAです。
朝食は基本的に和食派ですが、時にはパンもはさみたくなります。
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最近、家で朝食を食べる習慣が戻ってきた。
基本的には和食等だ。
大学時代に椎名誠の薫陶を受けているため、納豆や白菜の漬物、焼き魚等をお供に白いどんぶり飯をフハッフハッとかきこんでいくのが朝飯の理想の世界観だ。
事実、家でも「納豆たまごかけごはん」をヘビーリピートしている。
でも、そんな米米CLUBな毎日を送っていると、たまにパンの気分のときもあるんだ。
パンはパンで大好きだしね。
コンビニのサンドイッチや菓子パンは残業で食べすぎてちょっと嫌いになってきたけど、焼き立てのパンに熱いコーヒーなんてのは、それはそれで感動的な世界なのだよ。
というわけで、焼き立てのパンとまではいかないものの、焼き立てのトーストを。
それも、ピザトーストを作った。
まずは、パン屋で買ってきた食パンにハムを2枚乗せる。
ハムが食パン全体をカバーするように。
ソースはこれを使う。
コストコで買ったマリナラソース。
あまり気にしないけど、一応オーガニック。
ちなみに、マリナラってのはイタリア語で「船乗り」のことらしいね。
ナポリの船乗り達がよく食べていたことからこの名がついたとのこと。
一日の船出にぴったりのソース!
これ、うまいんだよ。コストコのPBなんだね。
これをペタペタをパンに塗っていく。
結構水気があるのだが、この時ハムがビニールシートのように水分を受け止めてくれる。
そこにチーズをこれでもかとたっぷり乗せ、
彩りにパセリをふりかけたなら、下準備完成。
本当はピーマンの輪切りでも乗っけたいところだが、あいにく冷蔵庫の中にはいなかったので、今回はパス。
これを焼くこと数分…
じゃーん!!
どうよ、この美味しそうな出来上がり。
すかさず熱々のコーヒーを淹れ、
付け合わせのヨーグルトを添える。
ヨーグルトにごろごろ入っているベリー類もコストコで買った大袋のもの。
結構重宝している。
そこにさらにアップルファイバーも混ぜ合わせ、食物繊維を摂取すると同時に美味しさもUP!
かくして、簡単にみなごとブレックファーストセットが完成したのであった。
昔読んだ中村航の小説に
“朝食が美味しいということは、それだけで人生の半分は成功なのだ。”
という一節があった。
なぜ半分なのか、根拠はよくわからないが、まぁ、朝ごはんが美味しいということはそのくらい素晴らしいことだという点では同意できる。
朝ごはん、大事。
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久々の外語祭~母校の文化祭にて想う~
どうも。「1本だけ使われないクレヨン」ことサラリーマンAです。
武蔵境から西武多摩川線に乗ると懐かしくて泣きそうになります。
◆◆◆◆
久しぶりに母校の文化祭へ行ってきた。
オッサンがどの面さげて、と言われてしまいそうだが、懐古趣味は俺の性なのだから許してほしい。
俺の母校は「東京外国語大学」という府中の外れにある小さい大学だ。
文化祭は「外語祭」と呼ばれ、学生達が専攻する国の料理を提供する模擬店を出店し、世界各国の料理が食べられることを売りに大いに盛り上がる。
卒業してから数年は、毎年プチ同窓会のような感じで同期達と文化祭に集まっていたが、ここ最近はそんなこともなくなった。
東京からも引っ越してしまい行く機会を失っていたのだが、一念発起して今年は行ってみた。
行ったのが飛び石連休の初日だったこともあって、大賑わいだった。
秋の空に一本通った飛行機雲が美しい。
今年のキャッチコピーは「国境知らずの5日間」。
誰が考えているのか知らないが、外語祭のキャッチコピーは秀逸なものが多い。
円形になっている中庭を囲い込むようにメインの料理店が並ぶ。どこも混んでいた。
いろいろ珍しい料理があるのだが、子供舌なのでとりあえず小籠包。
ここまで来て中華食わんでも、とも思うが、やっぱり食べてしまう。
慣れている人たちはビニールシートを持参し、円形広場の中庭でくつろぐ。
平和の群像である。
円形広場の外には各サークル・部活が出店する店がある。
こちらはESSというサークルが伝統的に出している「アイス天ぷら」。
俺は「シューアイス」の錬金術と呼んでいる。
原価が安く、手間がかからず量産でき、見栄えもよいので毎年飛ぶように売れて儲かる。俺がいた頃は100円だった気がするが、150円になっていた。
ディティールは少し違ってきているのだろうが、パッと見は自分が現役生だった頃と何も変わらない。
最高に楽しかった大学生活を送ったあの頃のキャンパスと同じだ。
模擬店で接客する学生も、特設ステージでコピーバンドを組んで歌っている学生も、中庭に座って酒を飲んでいる学生も、みんなあの頃と同じだ。
でも、同じように感じるだけで、ホントは全然違う。
あの頃と同じようなキャンパスだけど、あの頃の俺たちはもういない。
今の学生から見たら、俺は完全に外側の人だから。
つい最近まであっち側でいろんなことに夢中になっていた気がするんだけど、いつのまにこっち側にきてしまったんだろう。
もうあっち側には戻れないんだな。
そう思うと切なくなった。
お世話になった先生にご挨拶に伺ったついでに、いつも講義棟から眺めていた景色を見てきた。
暮れなずむ母校。
やっぱりあの頃とと同じに見えるけど、きっと違っているんだろうな。
久々の外語祭、楽しかった。
大人の楽しさは、切なさがちょっとだけ混じっていることが多い。
また来よう。
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松福のラーメン&半チャーハン
どうも。「野生のルンバ」ことサラリーマンAです。
ラーメン屋でラーメンしか頼まないことは、ほぼありません。
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沼津に仕事でいくことがあり、気になっていたラーメン屋へ行ってきた。
それがこちら。
<松福 本店>
https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22000481/
最近、市内にも店舗を出したお店だが、まずは本店で食べたいと思っていたので丁度よかった。
非常にお腹が減っていたので、
「ここは一丁、ラーメンにチャーハンでいってやろうか!」
と勇んでいたのだが、先輩に「ここのチャーハンはめちゃくちゃ量が多いから半チャーハンにしとけ」と止められた。
オイオイ、誰にモノと言っているですか、先輩。
ひと昔前なら躍起になってむしろチャーハン大盛までいっていたかもしれないが、最近はそこまでバカ食いもできなくなってきている。
初訪問でもあることだし、ここはひとつ「半チャンラーメン」という外しようのないラーメン屋のど真ん中に“置きに”いっておくことにした。
そういえば、少しまえにこんなニュースを見た。
「半チャンラーメン」なんて人類の誕生以前から地球にあって、未来永劫存在し続けるものだと思ってたけど、衰退しているらしい。
スタンダードがスタンダードでなくなる。世の移ろいを感じるね。
ただ、「糖質制限ブーム」に逆行する、とかいう理由には、「あほかい!」って言ってやりたい。ターちゃんのジェーンみたいにコマの左端から飛び出して。
「てめぇら、美味しんぼで栗田さんが言ってた“ラーメンへの黒い情熱”の意味をもう一度考えてから出直せ!!」って。
ラーメン屋なんか炭水化物にまみれに来る場所なんだから、それでいいんだよ。
炭水化物にまみれたくないひとは、なんかそういう、ベジタブリーな店に行くんだから。
とか思ってたら、まず「半チャーハン」が到着。
いや、でけぇよ!!!
どのへんが「半」なんだよ!!
なんか、こんもりしてるし、がっつり大盛じゃねぇか!!
先輩…
ナイスアドバイス!!
ただ、すごい好みのチャーハンだった。かまぼこをきっちりおさえてうえで、このネギのバランスがすばらしい。
味も塩気がほどよく、ガッポガッポ食べれる。
確かに半チャーハンとは思えない量だが、美味。
そして、ラーメンも到着。
こってりの醤油とんこつ系。いいね、いいね。
麺はちぢれ太麺。
良く煮込まれたチャーシュー。
そして、こってりラーメンと半チャーハンを食べてしまった人に許しを与える野菜要素、免罪符としてのキャベツ・ほうれん草。
これさえ食べときゃOKよ。帳尻はあった。栄養バランスOK!
というわけで、好みのチャーハンに好みのラーメンという最高の組み合わせにボリューム感まで文句なく、リピート確定の名店だった。
今度は市内の店舗へ行ってみよう。
懐メロ『Wind Climbing~風にあそばれて』(『魔方陣グルグル』edテーマ)
どうも。「最後のアムラー」ことサラリーマンAです。
昔を思い出すのが好きなので、昔を思い出させてくれる懐メロは好きです。
◆◆◆◆
暇があると、YouTubeで昔観ていたアニメのOPやEDを検索して聴くことがある。
いいおっさんが夜な夜なYouTubeで古いアニソンを引っ張り出してきて聴いている姿はあまり美しいとは言えないが、やめられない。
俺にとって古いアニソンは、楽しかった子供時代の気持ちと明確にリンクしている記憶装置みたいなものだからだ。
匂いがしばしば、思いがけなかった昔の記憶を呼び覚ましてくれるように、音も過去の記憶と強くつながっている。
映画『タイムマシン』にこんな名言がある。
人は誰でもタイムマシンを持っている。
過去へは記憶が、未来へは希望が 連れて行ってくれる。
「懐メロ」を聴くという行為は、記憶というタイムマシンに乗って当時の自分にタイムスリップするためのガソリンみたいなものなのだ。俺にとっては。
そう考えると、葉っぱなんかより、ずっとトべるよ、懐メロは。
(大麻吸ったことないけどな!)
ちなみに、「懐メロ」は狭義の意味では1930年代~1950年代の大衆歌謡を指すらしいけど、ここでは単純に俺が懐かしいと感じる昔の歌(主にアニソン)のことだ。
そういうわけで、今後時々、懐メロとその思い出についても書いていこうと思う。
栄えある「懐メロ」日記第一弾はこちら。
『Wind Climbing~風にあそばれて』
1994年に『魔法陣グルグル』のED曲として使用された奥井亜紀さんの名曲。
小学校高学年の時に魔法陣グルグルが始まったんだよな、確か。
ジャンプ黄金時代だった当時、マンガ雑誌は専らジャンプで、グルグルの連載されてたガンガンは小学生ながらにだいぶ下に見てたね。
せいぜいマガジン、サンデーまで。ギリギリ、チャンピオンまで手を広げたとしてもガンガンは無いよ。あれは子供の読み物。
って、子供ど真ん中だった小学生の俺は思ってた。
そんな中、ガンガンから彗星のように現れたグルグルは衝撃的だった。
くっ、こんな子供だましのギャグ漫画がこんな面白いなんて。
って、オモクソ対年齢ストライクの子供だった俺は思って、ノートに「トカゲのしっぽ」の魔法陣とか書いてた。
今改めて聞くと、歌詞がぶっ刺さりすぎて泣ける。
確かTVでは使われていなかったと思うんだけど、この出だしが深い。
「誕生日を迎える度に 何を祝うのかが ずっと ナゾだった
見えなくなってしまったものは 二度とかえらないと知ったとき
年を経ることに後悔と 一日が過ぎていく恐怖を感じた 」
これは、小学生わからないわな。この部分使わないわな。
でも、今は痛いほどよくわかる。
30歳を過ぎて、日々の仕事に忙殺されて、目の前のことだけしか見ようとしないようになって。
あの頃の俺には見えていたはずだけど、いつのまにか見えなくなってしまったものがたくさんある。
そして、それらはもう二度と戻っては来ない。
悲しいね。
そして、生きていく限り、遠くに過ぎ去って見えなくなっていくものがどんどん増えていくと思うと、怖くもある。
それでも、なんとか生きていかなきゃいけない。
いや、別に死んでもいいのかもしれないけど、俺は生きていきたい。
そんな気持ちに応えてくれるかのような、結びの歌詞。
「どうにもならない 今日はせめて 笑い話にかえられますように
君と生きてく明日だから 這いあがるくらいで ちょうどいい」
奥井さん、ありがとう。魔法陣グルグル、ありがとう。
これからも、不細工な毎日をせめて笑い話にできるように、しぶとく生きていこうと思います。
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すき屋のうな牛
どうも。「温湿布・インティライミ」ことサラリーマンAです。
うなぎの養殖技術の進化は人類の宿題です。
◆◆◆◆
うなぎが好きだ。
ある方が「世の中で結局美味しい食べ物は、寿司とカレーとうなぎである」と言っていた。
確かにそんな気もするし、そうでないような気もする。
焼肉もラーメンもオムライスも捨てがたい。
定食だと、唐揚げ定食や肉野菜炒め定食、刺身定食にサバ塩定食もある。
切り口によっては、納豆、卵かけご飯、お茶漬け、おにぎり、なんてのもアリだ。
しかし、「寿司とカレーとうなぎ」の黄金トライアングルの一角と交換できるか、と考えると、そのどれもがやはり何か違っている、もっと言えば足りないような気がしてしまうのだ。
まぁ、うなぎ嫌いって人は結構いるけどね。
俺はうなぎが大好きなのだが、「ちょっと食べたい」と思ってもなかなか気軽に食べられない。
値段もさることながら、「気軽に入れてサクッと食べられて美味しいうなぎ屋さん」というものは世の中には非常に少ないのではないのだろうか。
これが、「気軽に入れてサクッと食べれて美味しいラーメン屋さん」とかならたくさんあるのだが、うなぎ屋となると砂漠のダイヤモンドのようなものである。
残念ながら今の住まいの近くにはそんな至宝はない。でも、うなぎは食べたい。
そんなときには「すき家」へ行って「うな牛」だ。
「牛丼チェーンのうなぎなんて、うなぎじゃない!」
という方もいるだろう。気持ちはわかる。
でも、いいじゃない。うまいんだから。
ちゃんとした専門店のうなぎはもちろん最高だ。
でも、それはそれ、これはこれだ。
中国産のうなぎだってうまい。国産うなぎとはまた違ったうまさがある。
中国産のうなぎの魅力は『その「おこだわり」俺にもくれよ!』(清野とおる)の2巻「中国うなぎの錬金術」に書いてあるので、良ければ読んでみてほしい。
ふっくらとして下品なくらいタレがかかったうなぎに同じく下品なくらい山椒をぶっかける。
そいつが俺のやり方。
すき家では、生きたうなぎを手でさばき、「焼き→タレつけ→焼き→タレつけ」という工程を3回繰り返して蒲焼にするという、意外と丁寧な仕事がされているそうで、そうして出来上がるうなぎも意外なほどうまい。
そして、何よりも牛丼も一緒に食べられてしまうという、この「なんでもありの胃袋デスマッチ方式」がうなぎ屋にはない魅力だ。
伝統や格式などどうでもよい。美味しければよいのだ。安くてうまいは正義。
うな牛を食べるとき、俺はまず牛丼から取り掛かる。
すき屋の紅ショウガは、カラさはあまりなく、甘酸っぱくておいしい。
そうして、牛丼をやっつけ終わると、大振りの丼に大振りのうなぎが乗ったごはんという、非常に美しい光景が眼下に広がる。
味もやや大味だったりするが、なんのなんの。大きいことはいいことだ。
十分にうまい。
繊細さにかけるものの、その分力強いパンチがある。
前菜の牛丼を食べてから、メインディッシュのうなぎ。
これだけ食べて並盛880円は素晴らしいと言わざる得ない。
満足だった。
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まるしまのおにぎりとおでん
どうも。「コオロギに勝る頭脳」ことサラリーマンAです。
朝ごはんには1日の希望が詰まっています。
◆◆◆◆
静岡に引っ越してきてからヘビーリピートしているお気に入りの店がある。
その名は「まるしま」。
<まるしま>
https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22000151/
静岡のローカルご長寿TV番組「くさデカ」で活躍する元DonDokoDonの平畠(ぐっさんの元相方)も愛する店だ。
ちなみに、静岡県民以外の方にとって平畠はあまりなじみがないと思うが、静岡県内では大変な知名度を誇る。
関西圏とそれ以外のエリアでの「シャンプーハット」の認識くらい違う。
おにぎり、おでん、てんぷらというこの店以外ではまず見ないラインナップを取りそろえた名店のオープン時間は朝6時半!
早朝から粋な静岡っ子と食べログを見た観光客たちでにぎわう繁盛店だ。
ただ、コアタイムが7:30~8:30くらいという魚市場みたいなにぎわい方のため、昼付近とかはすいている。そして、酒もおいていないため17時ころには閉まる。
この昭和レトロのまるだしの外観。
これに魅せられて、俺も朝飯を食べに足しげく通っている。
店内にはおでん鍋がおかれているメインテーブルを中心に10人ほどが座れるスペースがある。
このおでん鍋のテーブルが一等席となる。
ちなみに、飲食スペースのすぐ横は、店主ご夫婦の家の座敷がほぼ遮るものなく連なっており、土曜の朝に行くとお孫さんが友達と遊んでる様子が丸見えだったりする。
家庭的を通り越して、家庭そのものの中で食べれる店、それがまるしま。
静岡おでんは御覧のようにすべて串にささっているのが基本形。
駄菓子屋で子供のおやつとして売られていたのがルーツのため 、持ちやすいように工夫されているのだ。
寒い日の朝に、あつあつのおでんをこの鍋から手づかみで引っ張り出しておにぎりと一緒にヤルのがいいのだ。
静岡おでんには「かつおの粉」は必須アイテム。これを「これでもか!」というくらいぶっかけて食べる。これが静岡スタイル。
その他、味噌をかける店もあるが、まるしまはシンプルにかつおの粉とからしの枯山水型だ。
(余談だが、閑散時間帯の昼に行ったりすると、このからしがカピカピに乾いているので注意が必要)
写真のタネは、これまた静岡おでんの定番「黒はんぺん」だ。
いわしのすり身で作ったはんぺんであり、静岡でははんぺんというと自動的にコレを指すことになる。白いはんぺんなど異端。
そして、おでんの友になるのがおにぎりだ。
まるしまは、そもそも「おにぎりのまるしま」というのが正式名称らしく、おでんの店ではなく、おにぎりの店なのだ。
俺は「しゃけ、とり(とりめし)、おいなりさん」を注文するが、このときはとりがなく、昆布を注文。
店主のおじいさんが握ってくれるおにぎりは、コンビニのおにぎりに毒されている現代人の胃袋をいやすやさしい味。
「人の握ったおにぎりは食べれない」とかいう最近のキッズは、入店禁止である。
俺のお気に入りのしゃけは、中にしゃけの切り身が入っているわけではなく、表面にパラパラとしゃけのほぐし未がついている。
貧乏くさいとかいうことなかれ。
このしゃけのほぐし身はいい塩味がついており、濃い味に慣れ切っている俺にも実に美味しく感じられるのだ。
そして、おでん、おにぎりとあわせて是非たべたいのが、このてんぷら。
毎朝、野菜かき揚げやさつまいも、なすなどの天ぷらがあげられて店頭のディスプレイに並ぶ。
(エビ?イカ?そんなもんはねーよ!!)
そして、早朝から店頭に並ぶがゆえに、食べるときにはすっかり冷めている。
まるしまに通うようになるまで、冷えた天ぷらなんてありえないと思っていたが、これがなかなか味わい深い。おにぎりといっしょにほおばると、口の中にしあわせが広がる。
もちろん天つゆなんてものはなく、かけるのはしょうゆだ。
(ソースもあるけど、使ったことないな。)
ちなみに、テーブルのうえにはゆでたまごもおかれている。
でも、おでんのたまご食べるよな。
そして気になるお値段は、おでんは1本60円、おにぎりは1個90円、てんぷらは1個80円という破格の設定!
(赤飯おにぎりなど、一部違う価格のものもアリ)
安すぎだよ!!
店の雰囲気、味わい、そして価格にいたるまでそのすべてがやさしさで
満たされた店、まるしま。
みなさんも静岡に訪れた際には是非。
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