久々の外語祭~母校の文化祭にて想う~
どうも。「1本だけ使われないクレヨン」ことサラリーマンAです。
武蔵境から西武多摩川線に乗ると懐かしくて泣きそうになります。
◆◆◆◆
久しぶりに母校の文化祭へ行ってきた。
オッサンがどの面さげて、と言われてしまいそうだが、懐古趣味は俺の性なのだから許してほしい。
俺の母校は「東京外国語大学」という府中の外れにある小さい大学だ。
文化祭は「外語祭」と呼ばれ、学生達が専攻する国の料理を提供する模擬店を出店し、世界各国の料理が食べられることを売りに大いに盛り上がる。
卒業してから数年は、毎年プチ同窓会のような感じで同期達と文化祭に集まっていたが、ここ最近はそんなこともなくなった。
東京からも引っ越してしまい行く機会を失っていたのだが、一念発起して今年は行ってみた。
行ったのが飛び石連休の初日だったこともあって、大賑わいだった。
秋の空に一本通った飛行機雲が美しい。
今年のキャッチコピーは「国境知らずの5日間」。
誰が考えているのか知らないが、外語祭のキャッチコピーは秀逸なものが多い。
円形になっている中庭を囲い込むようにメインの料理店が並ぶ。どこも混んでいた。
いろいろ珍しい料理があるのだが、子供舌なのでとりあえず小籠包。
ここまで来て中華食わんでも、とも思うが、やっぱり食べてしまう。
慣れている人たちはビニールシートを持参し、円形広場の中庭でくつろぐ。
平和の群像である。
円形広場の外には各サークル・部活が出店する店がある。
こちらはESSというサークルが伝統的に出している「アイス天ぷら」。
俺は「シューアイス」の錬金術と呼んでいる。
原価が安く、手間がかからず量産でき、見栄えもよいので毎年飛ぶように売れて儲かる。俺がいた頃は100円だった気がするが、150円になっていた。
ディティールは少し違ってきているのだろうが、パッと見は自分が現役生だった頃と何も変わらない。
最高に楽しかった大学生活を送ったあの頃のキャンパスと同じだ。
模擬店で接客する学生も、特設ステージでコピーバンドを組んで歌っている学生も、中庭に座って酒を飲んでいる学生も、みんなあの頃と同じだ。
でも、同じように感じるだけで、ホントは全然違う。
あの頃と同じようなキャンパスだけど、あの頃の俺たちはもういない。
今の学生から見たら、俺は完全に外側の人だから。
つい最近まであっち側でいろんなことに夢中になっていた気がするんだけど、いつのまにこっち側にきてしまったんだろう。
もうあっち側には戻れないんだな。
そう思うと切なくなった。
お世話になった先生にご挨拶に伺ったついでに、いつも講義棟から眺めていた景色を見てきた。
暮れなずむ母校。
やっぱりあの頃とと同じに見えるけど、きっと違っているんだろうな。
久々の外語祭、楽しかった。
大人の楽しさは、切なさがちょっとだけ混じっていることが多い。
また来よう。
◆◆また読んでもいいかな、って思ったらポチしてください◆◆